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映画「マリア」

イエス・キリストの母であるマリアとその夫ヨセフの夫婦愛に焦点をあてながらイエスの誕生までを描いた作品「マリア」です。

マリアが馬小屋でひっそりと男の子イエスを産んだことは周知のこと。しかしイエス誕生の裏には、マリアの受胎告知をにわかに信じられずに苦悩するヨセフ、自分の地位を脅かされるのを恐れたヘロデ王、イエスの誕生を祝うために何か月も旅を続けた東方の三賢士、直に王の中の王であるイエスの誕生のお告げを受けた預言者とそれを信じる民衆など人間関係も盛り込まれていて、ずーっと観たかった割にはそれほど期待してなかったのですが観始めたら話に引き込まれてしまいました。

マリアとヨセフが人民登録のためにベツレヘムに戻る旅では、身重のマリアをロバに乗せてひたすら歩き続けるヨセフの姿がとても印象的です。そしてマリアだけではなく旅の道連れのロバにまで優しさをむけるヨセフ。イエス・キリストの誕生は、マリア一人ではなくヨセフの神のお告げから一切を引き受ける覚悟なしには実現しなかったでしょう。そして神のお告げを信じ続け自分の身に起きたことを信仰の力でやはり乗り越えていくマリア。聖母マリアと呼ばれるにはあまりにも元は素朴で純粋な女性なのですね。

ベツレヘム到着後に産気づいたマリアのために、一生懸命に部屋を貸してほしいと乞いまわるヨセフの姿を見て「誰か貸してあげて!」とハラハラしながら見てしまいました。そして馬小屋でイエスを産んだマリアと誕生を喜ぶヨセフのシーンは観ていてじーーーんとひたすらひたすらに感動しました。本当に優しさの塊みたいな人なのですね。ただね、神の子の誕生を示す星の光が馬小屋をとうとうと照らすのですが、ちょっと・・・あれは照らし過ぎですね。もうすこし間接照明程度が良かったのでは(笑)?

なんだか久しぶりに「本当に素晴らしい」と心底思える作品でした。一度は見ることをお薦めします。

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